先日、NHKで『南部鉄器』の特集をしていました。
日本が誇る伝統工芸品の南部鉄器が、パリでは赤・黄・白・青・・・と色付けされブームになっていて、中国ではクラシカルなデザインのものが人気だそうです。
盛岡に13件の工房がある中、私は3年前に岩手に旅行に行った際に
窯定で念願の南部鉄瓶を購入いたしました。
私が選んだのは、伝統的なあられ模様の丸型です。
60もの工程を2カ月以上かけて手作りされています。あられ模様は、熟練した職人さんが一つ一つ感覚で均一に2000個も打っていらっしゃるとのことで、心から日本が好きになる伝統技術です。
日本の伝統的なものは花鳥風月をモチーフにした物が多く、昔は当たり前の題材でも、現代では返って季節感などを味わえて本来の豊かさを気付かせてくれます。
南部鉄瓶は水道水を沸かした際に、旨味・甘味などが増すわけではなく、マグネシウムとカルシウムが鉄に付着し苦味・塩味が減りお味がマイルドになります。
我が家には、すぐにお湯が沸く電気ポットもありますが、圧倒的に南部鉄瓶の方が出番が多いです。
使い込んだ表情が楽しみです。