漆の木を育て、樹液を採取し、木地の仕事をしている茨城県の奥久慈にある工房から主人が帰って来ました。
以前にも少しご紹介しましたが、奥久慈工房では主人の弟・10年共に歩んできたTさん・優しいHさんが仕事をしています。
主人は、月に2回、採取した漆をくろめる作業の時、個展の前などに仕事に行きます。
今回は、11月の個展を控えて数日間、泊まっていました。
茨城県奥久慈地方は、岩手県浄法寺と同様に昔から漆液の産地としての文化が根付いています。
義母が義父をへ導き、義父は東京から通って漆の木の育て方を地元の方に教えていただきながら、植樹の活動を十数年前から行い、2000年に工房を建てました。
漆の木は、植えて8年~10年経つと樹液を採取出来ます。義父が最初に植樹した漆の木は、一昨年に掻き終わりました。
茨城の山深いところにあり、静寂に包まれた工房は自然と調和しています。
彼らの漆はここから始まる大切な場所です。