主人の仕事場の見学レポNO.3です。
(といっても、主人の実家の2階が工房なので、いつも行っています)
刷毛入れには、下地用の刷毛から上塗り用の刷毛まで、沢山入っています。
こちらは一部です。
毛は大体が人毛で(特殊なものは馬毛など)、鉛筆の芯の様に、毛が上から下まで入っており、人毛は、パーマなどをあてたことがある毛では、使えないそうです。
そして、何より、刷毛を作る職人さんも減り、貴重だそうです。
芯に当たる毛固まりは、人毛を糊漆で固めた板状のもので、それを木で挟んだ状態で売っています。
購入したら、漆で麻布を張り、補強して使います。色が違うのは、用途の違いではなく、その時々で主人が塗っているそうです。
塗る物・塗り方によって刷毛を選び、合うように毛の長さや角度を調整して使います。
譲り受けた刷毛も沢山あり、主人にとっては、思い入れの深い道具です。
私には、刷毛の準備だけではなく、塗る前に費やす、場を整える時間・作業が、尊く感じます。